NHK Eテレ 100分de名著 アドラー最終回は共同体感覚と勇気づけ

岸見一郎先生がEテレに登場の「100分de名著」もあっという間に4回目の最終回。

今回は、共同体感覚と勇気づけ。

他者を仲間とみなし、そこに自分の居場所があると感じられることを「共同体感覚」という。

人生の意味は全体への貢献である。人は全体の一部であり、全体とともに生きている。

1.自己受容
 ありのままの自分を受け入れる。大切なのは何が与えられているかではなく、どうとらえるかであり、自分の短所だと思っていたことを、長所だと思うトレーニングをする必要がある。

 伊集院さんは自分は「記憶力が低い」と思うそうだが、奥さんがいうように「忘却力が高いので、くよくよしないですむ」と思うことなどが例に出ていた。

2.他者貢献
 自分がやくたたずではなく、何らかの形で自分が貢献している。

3.他者信頼
 他者に貢献するには、他者を仲間と思えないとならない。そうでなければ貢献できない。

何らかの形で貢献しているというのは、私もそうだが役に立てることなんかあるのか?と思うが、仲間と思う、その人の役に立ちたいと思う人がいれば、そこから自分が貢献できることを見つけられるようにも感じる。

勇気くじきに対し、アドラー教育論の基本は勇気づけ

駄目なことばかり指摘する。理想の子ども・部下をイメージし、そこから引き算でしかみない。

これらが勇気くじき。たとえば親と子で「えらかったね」と上からほめてはいけない。

「えらかったね」ではなく、「ありがとう」が勇気づけ

知識や経験の差はあっても、あらゆる対人関係は対等。対等な関係の人にほめるのもしかるのも失礼。

なやんだときは、もっと大きな共同体の声を聞け。

伊集院さんが言うように「いやになるくらい人間関係がある」し、岸見先生が加えたように「ひとつの共同体しか所属していない人はいない」

自分を嫌う人がいるということは、自分が自由にいきている証。

そんな大きな勇気はいらない。ちょっとした勇気が人生を変化させることにつながる。

「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」

一般的な人生の意味はない。

番組の最後で、伊集院さんが「あなたがそれを選んでそうしている」というフレーズを振り返っていた。

『嫌われる勇気』のなかでは、赤面症の娘さんが、好きな人に告白してうまくいかなかったら困るとして赤面症をつくっているといったところを思い出した。

なんどオーデイオブックを聞いても、なかなか難しいアドラー心理学の『嫌われる勇気』だが、「助かった。ありがとう」なら、明日からでもすぐ使える。

対等な人間関係をイメージして、そして、自分が貢献したい人のことも想像しながら「助かった」や「ありがとう」を実際につかってみよう。

そして、自分がまわりの人に貢献できることを、あらためてさがそう!

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