札幌で行われた福島正伸さんの講演会に行ってきた。
facebook で知人から案内が届いていたので、それにあわせて予定を組んでハロウィンの札幌に。
酔っぱらって寝ていたら救急車がよばれるにちがいないフェイスペインティングの人が街中のあちらこちらに。いつもより、人の顔をじっとみながら会場に到着。
小さな子どもたちが非常に多い。若いお母さんたちが連れてきているのだろうけど、ビックリポンや。
講演会の感想ですが、友達を誘ってきたらよかったです。一人できいているのはもったいなかった。
ありとあらゆる努力はできない
いま私たちが生きている世界は、過去の世界の人の夢が実現した世界であって、過去の人たちが想像し実現してきた世界。
「これ以上無理です」というのは、過去と同じやりかたでやっているからであって、それを変えればいくらでもみつかる。
100メートルを9秒を切ったりなどというのは自分が想像できなかったのでピンとこなかったが、改善できないものはないのときに例に出していただいたスキーのジャンプの話が自分にとってはツボだった。
スキーのジャンプはスーツがどんどん改善されたりスキーの板の長さのルールが変わったりするのが珍しくない。板の長さにしても、身長を基準にしたルールがあったり、かつて原田雅彦が五輪で失格になったときは体重を基準にしたルールにひっかかったものだった。
自分のなかでは変わるのはルールであったり、マテリアルであったりだったが、福島正伸氏の話はちがった。
スキーのジャンプの飛び方だ。
スキージャンプのテレビ中継などで稀に見ることがあるが、大倉山競技場が60メートル級ぐらいだったころは、ジャンプは空中で手を前にだして飛んだり、手をぐるぐる回しながら飛んでいた。
私が子どものころに好きだったジャンプでは、手を身体から離さずに横にして飛んでいた。秋元正博さんが好きで、あのバドミッテンドルフにも行ったことがある。
札幌オリンピックのころの宮の森ジャンプ競技場に金銀銅のメダルを独占したときの映像をご覧になった人なら、「前傾浅くねぇ?」と思うに違いないが、空中に飛び出す前はもっと違う。
助走路を滑っているとき、手は前にある。ラグビーの五郎丸選手を思い起こすかもしれない。
その後、手は後ろにあったほうが無駄な動きを少なくして踏み切りのサッツの動作ができるということで、今のスタイルになった。そのころはバックハンドスタイルとよばれていた。
空中での姿勢も、より遠くへとぶために改善されてきた。
スキーの板と身体とがつくる表面積をひろくしたらということで、身体と並行だったスキーの板を斜めにして飛ぶようになった。
このころは日本のジャンプはなかなか結果が残せなくて、東和弘選手が世界選手権で1本目にトップになったときは興奮した。いまではレジェンドの葛西紀明が東海大四高生だったころだ。
そして、そのあと突然変異が起きた。
スウェーデンのヤン・ボークレブという選手がスキーを開いてV字のスタイルで飛びワールドカップで勝ちまくった。
たまたま失敗してスキーを開いて飛んでしまったらしいが、そのV字は美しくないと判断され飛型点は減点されたが、それでも遠くまで飛んで勝ち続けた。
日本では、原田雅彦がいち早くボークレブスタイルを取り入れ世界レベルに成長していった。レジェンド葛西はV字にしなくても戦えるレベルにあったためにノリおくれたと記憶している。
V字スタイルになることによってより前傾がかけられるようになり、より低速で遠くまでとべるようになった。
ただし、これも完全ではない。改善できないことはないのだから。
このあとどう変化していくのだろう?もしかすると、スキージャンプペアが現実の世界で見られるようになるかもしれない。助走路の溝を4本つくるのは簡単にできそうだが。
話を元にもどそう。
わからないことがあったら人に聞けばいい。無限に新しい、違うやりかたが見つかる。
4つ事業に失敗したあと、福島先生は夢をかなえた人の本を読んで実際に会いに行ったのだそうだ。しかもその数1年で180人だそうだ。
「君はありとあらゆる努力、やったことないだろう?」「ありとあらゆる努力はできない!その前に成功している」「毎日不安言っているだろう。あきらめているからだよ」といわれたそうだ。
いっちゃってますねー、きけんですぅー
てんどん、かつどん、よーいどん。天国に行ってもつまらない、死んだら地獄に行きたい。
場内が反応しない場合もあっさり受け止めながら、わくわくの時間はあっという間。
自分が悩んだことは、他の人が悩まないようにすると夢になる。
商売は、今日の売り上げだけに目がいってしまうと自転車操業になってしまう。
今日来た人が感動したがどうか、喜んでくれたかどうかが大切。
想像を越える、まさかここまでと感動させられるように改善していこう。
講演会中、福島先生が何度も言っていた言葉「いっちゃってますねー」「きけんですぅー」
そう褒めてもらえるくらい突き詰めていこう!
企画してくれたという方がひらいている札幌のジンギスカン店・羊飼いの店「いただきます。」も前から行こう行こうと思いながら以降になってしまっているので、次回札幌に行くときは必ず寄ろう!
ここまで読んでいただいたあなた、ありがとうございました。
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